2006年02月08日
KPCと極東各国がナフサのプレミアム交渉を開始へ
4月起こし分、クウェート側は再値上げの構え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 日本や韓国など極東の石油企業や石油化学企業は大手商社とともに来週早々にクウェート石油公社(KPC)との間で今年4月以降のナフサの価格のプレミアムについて交渉を開始する。シンガポールで13日から個別に折衝する。

 今回の交渉の対象となるのは、今年4月から来年3月までの1年分(いわゆる4月起こし分)。プラッツオイルグラムのC&F価格の中心値からフレートを引いた金額に上乗せする価格をいくらにするかを日・韓両国の買い手とKPCの双方が話し合いによって決める。

 昨年12月から今年11月までの1年分(いわゆる12月起こし分)については、昨年8月から今年7月までのいわゆる8月起こし分よりトン当たり2ドル高い14.5ドルとすることで双方が合意した。今回の交渉ではKPC側がさらにそれを上回る額を提示してくる構えにある。1年前の交渉ではKPCの高値提示を拒否して取引を中断したセンターもあったが、今年は例年よりもアジア地域のナフサの需給がタイトになるとの見方が一般的なので、対応が難しいところ。決着は来週末になる見通し。