2006年02月10日
EGの中国向け価格、上昇が続く
2月下旬〜3月上旬分は860〜870ドル
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 EGの中国向け価格の上昇が続いている。旧正月休暇明けに中国のポリエステル重合企業とサウジアラビアをはじめとしたサプライヤー各国との間で開始された2月下旬から3月上旬までの引渡し分の価格交渉はCFRトン当たり860〜870ドルとすることで決着した模様。
 旧正月前の交渉における決着価格を20〜30ドル上回るレベルだ。週単位では4周連続の上昇となる。
 
 中国ではEGの自給率が低く、このため05年の総需要量約500万トンのうちの400万トンがサウジアラビアやカナダなど海外からの輸入品で賄われた。輸入の対前年伸張率は18%で、うち日本品は前年比22.5%増の22万2,864トンであった。
 今年はShell/CNOOCが年産32万トンのEGプラントを3月に立ち上げると見られているが、このていどの増産では拡大する需要をカバーできず、したがって今年も昨年以上の量を輸入に依存していかざるを得ないと予想される。
 わが国のEGメーカーの多くは、アジア全体で今年は約300万トンの供給力不足になると判断している。