2001年09月04日
フラットヤーンの出荷、7月もPP製品が特に不振
1~7月の累計もついに前年割れに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合の集計によると、同製品の7月の出荷実績はPP製品もHDPE製品もともに前年同月を下回った。中でもPP製品は大幅な前年割れとなっている。安価な輸入品の増加が最大の要因と見られる。この結果、今年1月から7月までの累計もついに前年同期を下回るかたちとなった。
 
 7月の出荷実績は、アウトサイダーの推定分を含めてPP製品が1,956トン、HDPE製品が2,649トン、合計が4,605トンとなっている。対前年同月比は、PP製品が89.7%、HDPE製品が99.3%、合計が94.9%ということになる。PP製品の縮小が特に目立つが、これは、主力需要分野のカーペット基布用とフレコン袋用がともに大きく落ち込んだことによる。
 
 これに伴う1~7月の累計は、PP製品が1万3,695トン、HDPE製品が1万8,650トン、合計が3万2,345トン--となっている。対前年同期比は、PP製品が94.1%、HDPE製品が101.6%、合計が98.3%ということになる。国内需要自体は必ずしも不振とは言えないが、韓国を始めとしたアジア諸国が対日輸出に一段と積極的になっているため国産メーカーは窮地に立たされている。