2006年02月14日 |
米デュポン、自動車空調用「次世代冷媒」を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(海外) 【関連企業・団体】:デュポン |
デュポンは13日、EU(欧州連合)が求めている将来の自動車空調システム用「次世代冷媒」の開発に成功し、現在、試験中だと発表した。 新冷媒は、既存の自動車空調システムにわずかな改良を加えるだけで、ハイドロフルオロカーボン(HFC)134aに代わる冷媒として利用できる。EUふっ素ガス規制が定める期限に間に合うよう、3年から5年以内の商品化を予定している。 EUふっ素ガス規制では、2011年以降に発売されるすべての新車種で、さらに2017年までにはすべての新車で、HFC-134aの使用を段階的に廃止しGWP150未満の代替品を使用することを求めている。 デュポンは現在、新冷媒の性能、毒性、安全性試験を行っているが、不燃性で、従来の冷媒に比べGWPが大幅に低下すると期待している。また二酸化炭素冷媒と異なりHFC-134aと同様の性能を持ち、現在の自動車用空調システムを設計し直す必要がない。 「二酸化炭素などの実験的な技術では、従来の自動車空調システムの大幅な変更と費用のかさむ再設計が必要だが、新製品はこれに代わる実用的な技術となるだろう。当社は研究開発への投資を3倍に増やし、当社の科学の力を生かして、より持続可能性の高い冷媒を開発してきた。これまでの成果に自信を持っている」とデュポン冷媒事業部のグローバル・ビジネス・マネージャー、マーク・バウンチョーク氏は語っている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1139836107.doc |