2006年02月14日
PSの減産が続く、9ヵ月連続の前年割れに
1月の実績、出荷も3ヵ月連続で前年を下回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が14日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の1月の生産量は7万4,675トンで前年同月を9%下回った。

 これでPSの月間生産量は昨年5月にマイナス2%となって以降、9ヵ月連続の前年同月割れとなった。内外需の縮小、特に中国向けを中心とした輸出の大幅減に対応して各社が減産の長期継続に踏み切っていることによるもの。
 
 出荷は6万4,790トンで、前年同月を2%下回った。国内向けは6万3,450トンで1%減にとどまったものの、輸出が21%減の1,340トンと引き続き大幅な前年割れとなったためトータルでは3ヵ月連続で前年同月を下回るかたちとなった。

 国内向け出荷の減少は、FS用が12%減と引き続き大幅な落ち込みとなったことによる。しかし、最大消費分野の包装用は1%増え、またこれまで不振を続けていた雑貨産業用は6%増に転じ、さらに電機工業用もわずか0.3%ながら前年を上回った。

 月末在庫は10万8,440トンで前年同月を3%上回っている。しかし1〜3月期に定修が集中するので、適正規模と指摘する向きが同樹脂業界には多い。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1139885142.tif