2006年02月14日
SMの1月の実績は生産も出荷も前年超え
内需の落ち込みを輸出の好調でカバー
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会の集計によると、SM(スチレンモノマー)の1月の生産と出荷の実績はいずれも前年同月を上回った。生産は31万9,252トンで1%増、出荷は31万1,319トンで3%増となっている。

 うち出荷の増加は、輸出が引き続き中国向けを中心に大幅な伸びを遂げたことによるもの。昨年12月の出荷合計は前年同月を1%下回って7ヵ月振りの前年同月割れとなったが、1月は輸出が一段と活発で前月を6%、前年同月を22%それぞれ上回って14万5,858トンとなったためトータルが再び前年同月超えに戻った。これで輸出は11ヵ月連続の前年同月超えとなった。出荷合計量に占める輸出の比率は47%に達している。

 一方の国内向けは16万5,461トンで、前年同月を9%下回っている。10ヵ月連続の前年同月割れである。これには、最大消費分野であるGP・HIの需要が低迷を続けていて9ヵ月連続の前年同月割れとなっている点が大きく影響している。他の需要分野も多くが前年を下回っている。

 月末在庫は10万4,122トンで、前年同月を2%上回っている。1〜3月期に集中する定修に備えて各社が若干の積み増しを図ったためと見られる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1139885142.tif