2006年02月16日
宇部興産、第15回地球環境大賞「フジサンケイグループ賞」受賞
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:宇部興産

 「産業の発展と地球環境との共生」をめざすという、フジサンケイグループの「地球環境大賞」では、毎年環境保全活動に熱心な企業や自治体、大学などが選ばれているが、今年の第15回大賞では宇部興産が「フジサンケイグループ賞」を受賞した。

 同社が苅田セメント工場(福岡県)に設置した「高塩素バイパス設備」が、廃棄物の再利用拡大に効果が高いとして評価された。
 
 セメント工場では、さまざまな廃棄物をセメントの原燃料として再利用しているが、廃棄物中に含まれる塩素は、セメントの品質や安定操業に悪影響を及ぼすため、これまでは高濃度の塩素を含むものの再利用は困難だった。
 
 そこで同社は、塩素を大量に除去できる高塩素バイパス設備を開発し、05年4月同工場に設置した。これまで再利用が難しかった、塩素を多く含む家庭ごみの焼却灰などの廃棄物が年間約8万トン再利用できるようになった。
 
 同社はまた、伊佐セメント工場(山口県)では、建設廃木材などのバイオマス燃料を自家発電ボイラーの燃料として利用している。今後も地球環境保全と循環型社会への貢献に力を入れていきたいとしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1140057837.pdf

写真
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1140075832.pdf