2006年02月16日
PPの1月の出荷、7ヵ月連続の前年超えの24万トン
LDPEとHDPEは再び前年同月を下回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 ポリオレフィン3樹脂の1月の出荷数量は、PPが前年同月を2%上回って連続記録を7ヵ月に伸ばしたものの、LDPEは1%、HDPEは2%それぞれ前年同月を下回った。
 
 PPの総出荷数量が引き続き前年同月を上回ったのは、輸出が前年を41%上回って国内向けの2%減をカバーしたため。同樹脂の輸出は昨年10月の同6%減を除いて驚異的な伸びを遂げている。

 昨年8月の同44%増を皮切りに9月が同33%増、11月が同33%増、12月が同31%増と続き、そして今年1月も41%増となり、数量の面でも他の樹脂を大きく圧倒している。ホモポリマーが中国向けに大きく伸びていることによる。しかし国内向けは、雑貨用とフィルム用が落ち込んだため前年同月割れに転じた。

 一方のLDPEの総出荷量がわずかながら前年同月を割り込んだのは、国内向けが5%もの縮小となって輸出が36%増となったもののなおカバーし切れなかったため。国内向けの減少はフィルム用の大幅減によると見られる。

 HDPEの2%減は、PPやLDPEと逆に国内向けが12月に続いてわずか1%ながら前年を上回った反面、輸出が引き続き大幅減となったことによるもの。1月の輸出は前年同月を24%下回っており、これで同樹脂の輸出の前年同月割れは18ヵ月連続となった。

 これで汎用5樹脂全ての1月の出荷実績が出揃った。合計5樹脂のうち総出荷量が前年同月を上回ったのは、ともに輸出が大幅に伸びたPPの2%増とPVCの1%増だけ。国内向けで前年同月を上回ったのは、HDPEの1%増のみである。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1140062983.tif