2006年02月20日
中外製薬、ヒト不死化細胞株のライセンス契約を締結
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬は20日、米国・Cambrex Bio Science Walkersville Inc.(ケンブレックス・バイオサイエンス社)との間で「Clonetics(R)ヒト不死化細胞株」の使用に関するライセンス契約を、2005年12月に締結したと発表した。

 Clonetics(R)ヒト不死化細胞株は、正常な機能を保持したままでの細胞の増殖や、増加を停止させることが可能という特徴をもつ。

 これまで、創薬研究で使用される細胞株は安定的な実験結果の入手が困難な点が問題とされていたが同細胞株では、長期間にわたり同じ性質を持つ細胞株が供給されることから安定した実験ができ、信頼度の高い薬効・薬理試験結果を得ることが可能となる。

 また、同細胞株を使用することにより、多量の検体の評価を短時間で行うことが可能となり、代謝性疾患領域での創薬研究のスピードアップが図られる。同細胞株は2005年春に上市されたもので、ライセンス契約は国内第一号となる。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1140418011.pdf