2006年02月20日
新日石化学、今期も増収・増益の見込み
経常利益も史上最高となった前年度を更新
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日本石油化学

 新日本石油化学の06年3月期の業績は、前年度に続いて増収・増益となることがほぼ確実となった。

 売上高は前年度の3,481億円強から約4,000億円に拡大する見通し。史上最高となった05年3月期の記録を更新することになる。原料の高騰に対応してオレフィンならびに芳香族製品の国内価格と輸出価格をともに上方修正できたことが大きな要因と言ってよさそう。
 一方の経常利益も、史上最高となった前年度の216億円強を上回るのが確実の見通し。親会社の旧日本石油と三菱石油の統合を機に進めてきたPXとBZ事業の拡大、さらにはオレフィンならびに機能化学品事業の構造改善など一連の体質強化策が今期も引き続き一定の成果を上げてきていることによる。売上高、経常利益ともに中期経営計画の目標をも上回っている。
 
 なお同社は今年4月1日をもって新日本石油に統合、「オレフィン部」「アロマ部」「機能化学品部」の営業3部門は新発足の化学品本部の構成組織として活動を展開、一方の製造部門は現在の社名のままで本社を川崎に移して生産活動を継続していくこととなっている。