2006年02月22日
三井化学、フェノール輸出価格再引き上げへ
3月積み、トン1,000ドルの大台超え目指す
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学はこのほど中国のフェノール(PH)ユーザー大手との間で3月分PHの輸出価格交渉を開始した。

 同社の提示額は、大口でトン当たりCFR1,030ドル、中・小口で同1,060ドルとなっている。旧正月休暇前に決着した2月分の価格は930〜950ドルで、1月分を70〜90ドル上回ったが、3月分はそれをさらに100〜130ドル引き上げることにしているもの。これが通れば、昨年5月いらい11カ月ぶりの1,000ドル台超えとなる。

 中国のPHの需要はフェノール樹脂向けとBPA(ビスフェノールA)向けにともに順調な伸びを見せており、一方の供給能力は3月以降しばらくの間、PHメーカーの定修が続くため大幅に縮小する見通しにある。したがって、今回の同社の価格修正が受け入れられる確度はかなり見られる。