2006年02月23日
出光興産、北米でSPS樹脂コンパウンドの製造・販売開始
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は23日、自社開発の耐熱性エンプラ、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂のコンパウンド製造、販売を北米で開始したと発表した。

 これまで“XAREC(ザレック)”の商標で、主に日本およびアジアで販売してきたが、北米、欧州に拡大する。

 米国では、基本技術をライセンスしたダウケミカルが、独自の商標(QUESTRA)で製造・販売を行っていたが、昨年末同事業から撤退したため、出光が同事業をグローバルに拡大することにした。

 本年1月からDHコンパウンディング社でのコンパウンド製造と、現地法人出光ケミカルズU.S.A.社による販売を開始した。

 SPSは、耐熱性、電気特性、耐薬品性、耐スチーム性、軽量性などに特徴があり、同
社では、鉛フリーハンダ対応のコネクタなどの自動車電装部品やIH炊飯器・洗濯乾燥機
などの家電部品、アンテナなどの電子部品に需要を拡大してきた。

 欧州では、出光ケミカルズヨーロッパ社が輸入販売を行っているが、現地でのコンパウンド製造に向けて準備中だ。

<北米コンパウンド事業の概要>
 ・製造拠点 :DHコンパウンディング(テネシー州クリントン)
 ・販売拠点 :出光ケミカルズU.S.A.(ミシガン州サウスフィールド)
 ・生産開始 :2006年1月

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1140666800.pdf