2001年09月03日 |
サンアロマー、大分のPP2号プラント停止 |
他系列の増強と浮島全量引き取りで補う |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:サンアロマー、昭和電工、日本ポリオレフィン |
ポリプロ専業メーカーのサンアロマーは3日、大分工場の2号プラント(年産7万2,000トン)を8月末限りで停止したと発表した。 同社は1999年に日本ポリオレフィンから事業譲渡を受けて設立して以来、スクラップ&ビルドを含む生産設備強化策に取り組んできたが、今回の2号機停止はその一環となる。同プラントは昭和電工技術により1971年から稼動を開始してきた。同プラントで生産される全グレードについては大分工場のほかの2系列のプラントと、浮島ポリプロのプラントに移管するために、グレード開発およびテストを過去1年以上かけて行い、同等製品が提供できる体制を整えた。 また、同プラント停止による生産能力減少分は、昨年実施した大分3号プラントの年産8万4,000トンから10万2,000トンへの能力増強と、年間7万2,000だった浮島ポリプロからの引き取り量が2002年4月から10万5,000トン全量引き取ることになっているため補うことができる。 さらに汎用用途向けの一部製品は、同社が30%出資している韓国ポリミレイ社に生産技術を持ち込むことで生産委託し、同社の製品として日本国内で販売することも計画しているという。 同社は今後とも生産設備効率化により、内外に対する市場競争力強化を図っていく方針である。 |