2006年02月23日
ナフサのスポット相場 再び高値圏に
4月着分がトン540ドル台に張り付く
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場が今週明けから再び高値圏入りした。わが国の商社や石油・石油化学企業が国際トレーダー、産油国と契約した4月着分のC&F価格の平均は、トン当たり546ドルから548ドルの間で推移している。

 前週の平均に比べると20ドル前後の上昇となり、2月の第1週レベルに戻った。わが国の石油化学企業の多くは、反騰の要因について(1)原油のスポット相場の再上昇(2)米国や中国のガソリン消費量の増加(3)先高観と先行きタイト観の広がりに伴う台湾や中国の石化企業やトレーダーの買い出動、の3点を挙げている。
 
 現に原油のWTIは今週に入って再びバレル61〜62ドルで推移しており、北海ブレントもどう60ドルの大台に乗っている。これに誘発されて北西欧のナフサのCIF価格も今週に入ってからは530ドルを行き来している。

 少なくとも3月8日のOPECの総会までは原油もナフサも大幅な下落はないと見る向きが石化業界には多い。