2006年02月27日 |
経産省 04年度「PRTRデータ公表」排出量270千トン |
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省と環境省は「化学物質排出把握管理促進法」に基づく、2004年度PRTRデータの公表を24日から開始した。開示窓口は両省のほか、防衛庁、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省内にも設置した。 公表データによると、04年度1年間に届出対象事業者が把握し、05年4月1日から6月30日までに届け出た全国40,341事業所からの排出量集計は270千トン、移動量は230千トンで、排出・移動量の合計は500千トンだった。また、国が集計した届出対象外(家庭や自動車などの移動体)からの排出量は全国合せて357千トンだった。 公表データの主なポイントは次の通り。 【総排出量:270千トンの内訳】 ・大気への排出 :233千トン(構成比 47%) ・公共用水域への排出 :11千トン(2.3%) ・事業所内の土壌への排出:0.26千トン(0.051%) ・事業所内の埋立処分 :25千トン(4.9%) 【排出量・移動量の多い物質】 (1)トルエン :158千トン(構成比 32%) (2)キシレン :60千トン(12%) (3)マンガン及びその化合物 :32千トン(6.4%) (4)塩化メチレン :31千トン(6.3%) (5)エチルベンゼン :17千トン(3.4%) 【業種別排出量・移動量】 (1)化学工業 :131千トン(構成比 26%) (2)輸送用機械器具製造業 :62千トン(12%) (3)鉄鋼業 :41千トン(8.2%) (4)プラスチック製品製造業 :40千トン(8.1%) (5)電気機械器具製造業 :29千トン(5.8%) (6)金属製品製造業 :27千トン(5.4%) (7)非鉄金属製造業 :26千トン(5.3%) (8)出版・印刷・関連産業 :21千トン(4.1%) 【特定第一種指定化学物質の排出量・移動量】 (1)ひ素及びその無機化合物 :6.4千トン (2)ニッケル化合物 :4.0千トン (3)ベンゼン :2.2千トン (4)石綿 :0.56千トン (注)特定第一種指定化学物質12物質の届出排出・移動量合計は15千トン、ダイオキシン類の届出排出量・移動量は2.8キログラム−TEQだった。 (PRTR公表データ:リンク) http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/index.html |