2006年03月01日
ナフサの2月の国際相場、平均トン540ドルに
7ヵ月連続で500ドル台、2Qも高どまりの公算
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場は2月も高どまりのまま終わった。エチレンセンター筋の調べによると、日本の商社や石油・石油化学企業が2月中に国際スポット市場で契約した4月着のオープンスペックもののナフサ価格の平均はトン当たり約540ドルとなった模様。プレミアムを加えると547〜548ドルになると分析する向きが多い。
 
 これでC&F/ジャパンの月間平均価格は、昨年8月に541ドルになっていらい7ヵ月連続の500ドル台となった。2月平均の540ドルは1月平均を20ドル下回るものの、前年同月に比べると110ドルもの値上がりとなっている。
 
 2月の契約分が日本に到着する時期の為替が現在のレベルのままと仮定した場合、キロリットル当たりのCIF価格の平均は4万4,900円前後となる。炉前価格(国産ナフサ価格)は4万6,900円となる勘定だ。5月と6月の入着価格は、為替がよほど円高に振れない限りさらに高くなるというのが最近の石化各社に共通した見方となっている。あるセンター会社は、4〜6月期の国産ナフサ価格が4万7,500円になるのが確実と判断している。

 ポリオレフィンなど主要誘導品の現在の国内価格は、ナフサ4万5,000円見合いのレベルにとどまっている。対する昨年10〜12月期のナフサ価格は4万7,300円であり、今年1〜3月期は若干下がるもののなお4万6,500円前後の高止まりになると予想されている。加えて4〜6月期のナフサ価格がさらに上がると、誘導品各社ともコストアップ負担に耐え切れなくなる恐れがある。