2006年03月02日
BASF、独デグサの建築用化学品事業を買収
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:BASF、デグサ、デグサジャパン

 BASFは1日、デグサ社と建築用化学品事業の買収で合意したと発表した。最終的な買収費用は27億ユーロとなる見込み。06年半ばには関係当局の承認を得て取引が成立する見通しだ。
 
 デグサ社の建設用化学品事業は、コンクリート業界向けの混合剤システム(Admixture Systems)と、建築システム(Construction Systems)の2部門からなり、2004年度の売上高は約18億ユーロ、税控除前利益は2億100万ユーロ。従業員数は約7,400人。建築用化学品では業界をリードする最大手で、約4万種類の製品を販売している。

 一方BASFは、建築用化学品を対象とした機能性ポリマーを製造、販売している。これらのポリマーはコンクリートの流動性の改善や、表面の保護、あるいはコンクリートの補修に使用されるほか、床材やタイルの接着剤、シーラント、防湿剤、プライマーとして使用されている。同社はさらに木材用コーティング剤やポリウレタン事業などを展開している。
 
 BASFの取締役会メンバーであるアンドレアス・クライマイヤー氏は「デグサ社の建築用化学品事業は、業界内で圧倒的な地位を確立しており、今回の買収によって建築用化学品におけるバリューチェーンの川上を統合することが可能になる。今後も高収益が見込まれるこの業界で、BASFの地位をさらに強化していきたい」と語った。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1141255930.pdf