2006年03月02日
新日石のマレーシアLNG、東邦ガスと長期売買契約
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:新日本石油
マレーシアのガス田

 新日本石油は2日、マレーシアでLNGを生産する出資会社のマレーシアLNGティガ社が、東邦ガスに対して来年4月以降20年間にわたり年間52万トンのLNG供給を行うことで合意し、契約調印したと発表した。
 
 当方ガスはこれまで東京ガス、大阪ガス両社とコンソーシャムを組みティガ社と長期売買契約を交わしているが、今回の契約はこれとは別の同社単独での長期売買契約となる。
 
 「マレーシアLNGティガ・プロジェクト」は、同国・サワラク沖で生産された天然ガスを、新日石と現地の国営石油会社、ペトロナス、サラワク州政府などが共同出資するティガ社が操業・運営するプラントで液化してLNGとし、国内外の需要家に供給するプロジェクト。03年3月から生産を開始し、年間生産量は現在680万トン。
 
 新日石は、東アジアにLNGの一貫操業体制を構築したことになるが、LNGはクリーンエネルギーとして市場での評価が高く、現在、東邦ガスなど国内ガス3社のほか東北電力、東京電力、韓国ガス公社などにティがLNGを供給している。