2006年03月07日
昭電の世界最小ハードディスクメディア、東芝製携帯電話に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:昭和電工、東芝

 昭和電工が開発した「世界最小」の 0.85型ハードディスクメディアが、このほど東芝製au携帯電話「MUSIC-HDD W41T」に採用された。

 採用されたのは、同社が2005年6月に量産を開始した、世界最小の100円硬貨大(約22mm)ハードディスクメディアで、これを使用したハードディスクドライブ(HDD)は、現在、一般的に携帯電話のメモリーとして使用されているメモリーカードとほぼ同サイズ、今後、普及が見込まれる携帯電話での音楽配信サービスなどに対応した大記録容量を可能にしたことで注目されている。

 「W41T」は、auの総合音楽サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE」に対応し、4GBのHDD搭載によって約2,000曲の保存が可能な新世代の携帯電話。パソコン経由での音楽CDの転送や、配信サービスでのダウンロードにより音楽を楽しむことができるほか、最大約5,000枚の画像や最長約18時間の動画を保存することが可能だ。

 昭和電工はハードディスクメディア外販メーカーとしては世界の最大手。2005年は0.85型ハードディスクメディアの量産化に加えて、記録容量の飛躍的向上をもたらす「垂直磁気記録方式ハードディスクメディア」の世界初の量産出荷を開始している。

 また、現在、11月操業開始の予定でシンガポールにハードディスクメディア新工場を建設中だ。同時に既存の千葉・シンガポール・台湾3拠点の増強も行い、2008年末までに2005年の2.2倍となる、月産2,400万枚能力に拡大する計画である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1141703520.doc