2006年03月08日
日本エボリューの能力増強が最終決定
今年10月には年産24万トン体制に
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 日本エボリューの手直し増強計画が、同社の資本に係わる全ての企業の間で7日までに原案通り承認された。これによって同社は、千葉工場内で稼動中のメタロセン触媒技術による気相法直鎖状低密度ポリエチレン(商品名・エボリュー)の年産20万トン設備を今年秋に同24万トン規模に増強することになる。
 
 増強工事は充填工程の拡充とサイロの増設を主体としたもので、今年9月初旬〜10月初旬に予定されている同設備の定修・運休期間を利用して実施される。所要資金は5〜6億円になると見られる。同社の75%出資企業であるプライムポリマーが全額負担するもよう。
 
 今回の能力増強は、同樹脂の需要が国の内外でシーラントや機能性フィルム向けを中心に順調に拡大してきたことに対応してのもの。増産される年4万トンはプライムポリマーが全て引き取って内外で販売していく計画。これに伴いプライムポリマーの引き取り・販売量は年19万トンに増える。残り年5万トンは25%を出資している住友化学が従来通り消化していく。