2006年03月08日 |
05年の産業活動分析、化学は生産3年連続 出荷4年連続の上昇 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は8日、2005年の産業活動分析(年間回顧)を発表した。鉱工業生産指数は前年比1.3%上昇の101.5(2000年=100)で、最高となった。業種別では輸送機械工業、一般機械工業、化学工業など10業種が上昇、繊維工業、プラスチック製品工業、窯業・土石製品工業など7業種が低下した。 化学工業を見ると、生産は化粧品、石油系芳香族、有機薬品などが増加したことから前年比0.6%と3年連続の上昇。出荷は同0.5%と4年連続の上昇。在庫はプラスチック、合成ゴム、無機薬品などが増加したことから前年末比7.2%と4年ぶりの上昇となった。 石油化学製品の生産は前年比1.1%と4年連続の上昇、出荷は同1.1%と3年連続の上昇、在庫は前年末比14.3%と2年ぶりの上昇となった。 化学肥料は生産が前年比▲1.8%と2年ぶりの低下、出荷は▲3.3%と同じく2年ぶりの低下、在庫は▲3.4%と5年連続の低下となった。複合肥料は国内向けの減少により▲1.9%と23年連続の減少、アンモニアは同▲1.7%で2年ぶりの減少となった。 ソーダ工業製品は生産が前年比0.8%、出荷同1.9%とそれぞれ3年連続の上昇となった。か性ソーダの生産は国内向け及び豪州、米国向け輸出の増加により前年比1.3%と3年連続上昇した。 石油系芳香族は生産が前年比4.7%、出荷も同5.1%と、それぞれ4年連続の上昇。在庫は2.0%と2年連続上昇した。 品目別に生産を見るとパラキシレンは、中国向け輸出の増加により前年比6.1%と4年連続の上昇、純ベンゼンはスチレンモノマー、シクロヘキサン向けが増加したことにより同4.7%と4年連続の上昇となった。またキシレンはパラキシレン向けの増加から同3.5%と7年連続の上昇となった。 プラスチック製品工業は、生産は生産資材関連、消費資材関連、土木建築用資材関連とすべて減少したことから前年比▲0.6%と3年ぶりの低下。出荷は同じくすべて減少したことから同▲0.6%と3年ぶりの低下。在庫は同3.9%と4年ぶりに増加した。 |