2006年03月10日
エチレンのスポット相場も引き続き下降
極東のCFRは1,010ドル強に
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 アジア地域におけるエチレンのスポット相場が各地で3月に入って一段と下降速度を上げてきた。
 極東ではCFR価格がトン当たり1,010ドル強、東南アジアでも1,040ドル前後となっている。1週間前に比べると極東では20ドル前後、東南アジアでは15ドル内外の下降となる。今年に入ってのピークの1月下旬から2月上旬までの価格に対比すると、極東では約140ドル、東南アジアではおよそ70ドル安ということになる。
 
 これには、SHELL/CNOOCの年産80万トン能力のエチレンプラントが稼動を開始したことによって中国をはじめとしたアジア全域の需要家の間に先行き余剰観が広がってきたことが大きく影響していると見られる。しかし、3〜6月には日本や韓国でエチレンセンターの定修による運休が相次ぐのでいずれは反発すると見る向きが大手商社には多い。