2001年08月30日
中国の汎用樹脂の輸入、7月もS系以外が依然高水準
韓国、台湾が引き続き上位占める、PPは米国が台頭
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 中国の汎用樹脂の輸入は7月もスチレン系を除いて活発であった。特にポリオレフィン3樹脂が前年同月の実績を大きく上回っている。LDPEは18万8,644トンで前年同月比129.7%、HDPEは13万5,597トンで同154.3%、PPは17万7,182トンでどう129.9%--となっている。
 PVCは14万7,799トンで同108.8%と順調だ。しかし、PSは11万5,374トンで同98.8%、ABSは12万6,373トンで同87.6%と不調であった。

 国別では、依然として韓国と台湾が全体の上位を占めている。日本品はPVCでトップを維持しているが、HDPEとABSでは4位、LDPEとPSでは5位、PPでは6位--といったところにとどまっている。一方、PPで米国品が3位に急浮上していること、PVCでロシアが第4位と上位をキープしている点も注目される。
 
 これに伴う1~7月の累計もポリオレフィン3樹脂が前年同期を大きく上回っている。LDPEは132万9,661トンで前年同期比159%、HDPEは94万3,674トンで同154.4%、PPは123万795トンで129.9%--となっている。またPVCも、第1・四半期の高率成長が効いて115万4,039トンと高い伸びになっている。反面、PSは76万625トンで同102.6%にとどまり、ABSは80万4,135トンで同99.5%におわっている。
 
 国別の上位ランクは7月単月とほぼ同じで、全体ではやはり韓国と台湾が大きなシェアを確保している。日本品はPVCでトップを維持しているが、PSとABSは3位、HDPEは4位、PSは5位、LDPEは6位--となっている。