2006年03月22日
三井と出光、世界最高レベルの「高性能発光材料」供給開始
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:出光興産、三井化学

 三井化学と出光興産は22日、有機EL材料に関する開発提携の具体的成果として、このほど「世界最高レベルの高性能赤色発光材料」の供給開始を決めたと発表した。5月からサンプル供給を開始する。販売は出光が行う。

 三井の「蛍光赤色ドーパント」と、出光の「蛍光赤色ホスト」を組み合わせることで、従来の蛍光材料を飛躍的に上回る(りん光材料と同等以上)高効率化・長寿命化を有する「赤色発光材料」開発を実現した。

 電流輝度効率(単位電流当りの明るさ)は、出光従来品の約3.4倍に相当する11cd/A と高効率、輝度半減寿命は160,000時間の長寿命という。

 なお出光は同日、これと関連して先にアバゴ・テクノロジー社とテキサス大学から高性能赤色発光材料(ドーパント素子)の製造・販売に関する特許権を取得したと発表した。これにより全世界での販売が可能になった。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1143009447.pdf