2006年03月22日
環境省、18年度の「学校エコ改修」公募を開始
特別会計15億円を確保、5校程度を追加へ
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:環境省、塩ビ工業・環境協会

 環境省はこのほど、18〜20年度に実施する「学校エコ改修と環境教育事業」に対する地方公共団体の申請の募集を開始した。合計5校ていどを対象に選定したい考え。
 
 同事業は、地球温暖化の防止を目的に学校校舎の改修(エコ改修)を進めるハード事業と、同事業を利用した環境教育の推進ならびに環境建築技術の普及を図るソフト事業とで構成されるもの。
 同省では、このうちのエコ改修については、遮光や屋上緑化のほか樹脂サッシと複層ガラスの組み合わせによるいわゆる“断熱・省エネ窓”の新規採用や外断熱工法による壁全体の断熱・省エネ化工事なども有力手法として推進していく考え。
 必要資金の2分の1を石油特別会計から補助していく。このために同省では18年度分として15億円の予算を確保、18年度から20年度までの3年間での完工を目途として、1件当たり年600万円〜1億円を交付していく計画。
 
 同省が同事業をスタートさせたのは17年度。同年度では長野県高森南小学校、北海道黒松内中学校、東京都第7峡田小学校など計10校が対象に選ばれ、各地の教育関係者や地域住民や建築関連事業者で組織する検討会によって具体的な計画の取りまとめ作業がそれぞれの地域単位で進められているところ。
 18年度はこれに5校ていどが追加されることになる。現在塩ビ工業・環境協会では、樹脂サッシ関係業界と連携して複数の地域で同事業の推進に伴って樹脂サッシが採用されていくよう懸命にPR・啓蒙活動を展開中。18年度以降の同事業の拡充に際しても普及活動を一段と加速していく。