2006年03月22日
PHでも春の定修が相次ぎスタート
アジア地域の供給力の40%が縮小
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 アジア地域ではエチレンプラントの春の定修が相次いでスタートしているが、フェノール(PH)プラントも同様に2月中旬以降、定修がラッシュの様相を呈してきた。
 
 台湾のCPCCが年産20万トンのPH設備を2月12日から30日まで運休したあと、同じ台湾のFCFC、三井化学、韓国・Kumuho、同・LGPC、三菱化学などが次々と定修のため大型設備を運休しつつある。PHメーカーの間では、7月までにアジア地域全体の総供給能力の40%強が運休することになるとの見方が広がっている。併産されるアセトンも含めて当分の間のアジア地域のPHの需給は最近になく逼迫する公算が濃厚といえそう。
 
 CPCCに続いて定修に入っているのはFCFCの同22万トン設備2基で、運休期間は3月10から40日間となる見通し。また三井化学・市原(千葉フェノール)は、同20万トン設備を3月18日に停めて定修に入った。運休期間は50日となる見込み。KumuhoとLGPCはともに4月1日から定修入りとなる模様。Kumuhoは同15万トン設備を3週間、LGは同18万トン装置を40日間それぞれ運休の予定。5月に入ると三菱化学が鹿島の同25万トンプラントを25日間運休する。次いで三井化学が大阪の同20万トン設備を6月末から約1ヵ月停めることにしている。