2006年03月23日
アステラス製薬、免疫生物研究所と「2K1抗体」独占契約
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は23日、免疫生物研究所(本社:群馬県高崎市、清藤勉社長)と、抗ヒトオステオポンチン抗体(2K1)等の治療用医薬品用途について、全世界における開発および製造・販売の独占的権利に関する契約を締結したと発表した。

 オステオポンチンは、関節リウマチを代表疾患とする自己免疫疾患、骨疾患、がん転移などに関与しているタンパク質であることが知られている。
 
 北海道大学遺伝子病制御研究所の上出利光教授らと免疫生物研究所は、オステオポンチンに関する一連の共同研究から、オステオポンチンの機能を中和する抗体(2K1)の作製に成功し、その後、北海道大学、旧藤沢薬品工業株式会社、免疫生物研究所の共同研究によって、抗体医薬品としての可能性が見出された。
 
 現在、この中和抗体(2K1)のヒト化抗体について、アステラス製薬と財団法人化学及血清療法研究所によって、臨床試験に向けての準備が進められている。

<主な締結事項>
(1)アステラス製薬は、免疫生物研究所に対して、ライセンス契約締結時の一時金4億円に加えて、臨床試験、申請時、承認時に応じて、マイルストーン契約料を支払う(総額25億円)
(2)アステラス製薬は、免疫生物研究所に、売上げに対して一定率を乗じた金額をロイヤリティーとして支払う。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1143101181.pdf