2006年03月24日 |
三井化学、BPAの輸出価格を引き上げへ |
EX向けもPC向けもトン50ドルアップ目指す |
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:三井化学 |
BPA(ビスフェノール-A)の最大手メーカーの三井化学は、このほど中国ならびに東南アジア各国の大手需要家との間でBPAの4月の輸出価格交渉を開始した。EX(エポキシ樹脂)向けもPC(ポリカーボネート)向けもともにトン当たり50ドル値上げしたい考え。 EX用の場合はほとんどが中国向け。同社では、4月中の引渡し分のCFR価格を同1,350ドルに引き上げる考えを各ユーザーに通告して折衝中。 一方のPC用は東南アジア地域のユーザーが交渉の主たる対象。4〜6月の3ヵ月の価格を同1,450〜1,500ドルに再修正することにして各ユーザーの説得に乗り出している。 需要は、ともに一時の不振から脱却して再び活発化しつつある。しかも、4〜5月には日本、韓国、台湾の各地でBPAメーカーの定修が相次ぐので当分の間の需給は極めてタイトとなる見通しにある。このため、アジア各国のBPAメーカーが同社同様に市況の建て直しに踏み切ることになりそう。 |