2006年03月28日
極東のエチレン相場が急降下
プロピレンと肩を並べる水準に
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、アジア地域でエチレンのスポット相場が急降下してきた。特に極東における下降幅が大きい。原因は、エチレン系製品の最大消費国である中国の需要の落ち込みにあると見られている。

 先週末のアジア地域のエチレンの相場は、極東でトン当たり平均CFR940ドル、東南アジアで同990ドルとなった。3月第1週の時点ではともに1,000ドル強だったが、その後値下がりし、ことしの最底値を付けた。

 一方、プロピレンの直近相場もエチレンと同値になっている。ただし、エチレンと異なり下げ幅は20〜30ドルの範囲内にとどまっている。

 多くの商社は、今後も中国ではエチレン系誘導品の需要の急回復は期待できず、エチレン相場はしばらく底を這うと予想している。