2006年03月28日
ナフサの国際スポット相場、高値が続く
先週末のC&F・日本は555ドルに反発
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場が再び上昇に転じてきた。わが国商社や石油、石油化学各社が国際市場で契約した、先物価格の先週の平均はトン当たりC&F550ドルの大台を4ドル前後割り込み、前の週の平均をおよそ13ドル下回る水準となった。しかし、同じ週でも週末の価格は週半ばを10ドル強上回って555ドルに反発している。北西欧のCIF価格も同様に週末に反発して533ドルとなっている。

 こうした現象は、いずれも原油のスポット相場がWTIをはじめとして再度騰勢になって起きたもの。イランやナイジェリアの供給不安が解消される見通しがなく国際トレーダーが再び高値をつけているためだ。商社間では今週以降もナフサの国際スポット相場が急落することはないと見ている。