2006年03月29日
樹脂サッシの出荷が再び順調に拡大
昨年下期はほとんどの月が前年の2けた増に
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 樹脂(塩ビ製)サッシの昨年の総出荷実績は窓数ベースで107万9,857窓となった。日本サッシ協会とプラスチックサッシ工業会それぞれの実績を合計したもの。前年の実績を6.6%上回っている。持ち家の着工件数が減少している中で前年超えとなっている点が注目される。

 外窓の出荷は74万2,627窓で前年比5%増、内窓は33万7,230窓で同11%増となっている。いずれも上期は前年同月を下回る月が多かったが、下期に入ってからはほとんどの月が2けた増となっている。

 樹脂サッシの出荷は、北海道で急速に普及が進んだ平成6年から8年にかけて大幅な伸びを遂げたが、その後は住宅着工件数が減少傾向を辿ったため不振を続けてきていた。平成15年は前年を3%上回って3年ぶりの前年超えとなったが、翌16年は2%減って再び前年割れとなり先行きが警戒されていた。

 17年の後半に入って大きく盛り返したのは、大手ハウスメーカーの多くが樹脂サッシ特有の高断熱性・高気密性に優れ、省エネ効果が高い点を評価して樹脂サッシを積極的に採用するようになってきたためと見られている。

 これまで普及が進んでいなかった九州、関西、中部、関東といった地域で活発に採用され始めている点が目を引く。