2006年03月29日
ポリオレフィンの中国向け価格が続落
4月渡し分のオファーも1,100ドル強に
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンのアジア地域の相場が中国向けをはじめとして引き続き下降線をたどっている。
 取り引き数量の圧倒的多数を占める中国向けの3月中の引渡し分のCFR価格は軒並み2月をトン当たり20〜30ドル下回り、4月分についてもサプライヤー側が提示している据え置き価格がことごとく中国の需要家やトレーダーから拒否されている。
 
 中国向けに多くのポリオレフィンを輸出しているのはサウジアラビヤ、マレーシア、韓国、日本、シンガポール、インドといった国々で、これらの国が現在提示している4月分のトン当たりのCFR価格は、LDPE、HDPE、L-LDPE、PPホモポリマーのいずれも1,120〜1,130ドルとなっている。3月渡し分とほとんど同じレベルである。
 中国側の引き合いが依然として低調なためどうしても控えめのオファーとなっているが、それに対しても拒否反応が強いという。SHELL/CNOOCの大型新プラント群の本稼動入りも多少影響しているものの、それにも増して大きいのはしばらく続いた輸入レジンの価格の高止まりによって加工製品の需要が縮小してきたことと分析する向きが大手商社筋には多い。