2006年03月30日 | |
昭和電工、世界最大級「CBN焼結体」開発に成功 4月から発売 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営) 【関連企業・団体】:昭和電工 |
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昭和電工は30日、自動車部品切削工具などに使用されるCBN(立方晶窒化ホウ素)の大型焼結体の開発に成功し、4月から本格販売を開始すると発表した。 CBNはダイヤモンドの次に固い物質で、耐蝕性や鉄と化学反応を起こさないという性質から、主に鉄鋼加工用工具の素材として使用されている。 粒子を固く結合したCBN焼結体は、高硬度材料であるエンジンシリンダーやブレーキディスクなど自動車部品の切削加工に用いられる。これまでの研削加工には、廃液処理コストや作業効率上の問題があるため、今後は、CBNを使用した切削加工への切り替えが進むと見られている。 CBN焼結体はこれまで、厚さ5ミリ程度がふつうだったが、今回同社が開発したのは直径29ミリ品で厚さが最大12ミリ、直径60ミリ品では厚さ最大20ミリといずれも世界最大級。 同社は、焼結体の原料となるCBN砥粒から一貫生産しており、原料砥粒の特性および超高圧・高温条件下での高度な製造技術によって今回の大型化を実現した。 CBN切削加工工具は、中国や東南アジア諸国での自動車生産の拡大と研削加工からの切り替えにより、今後も年8%での成長が見込まれている。 CBN焼結体の世界市場規模は2010年には80億円超と予想されている。同社は、今回開発した大型品を含めて、2010年には10億円の売上高を見込んでいる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1143692163.doc |