2001年08月30日 |
7月の汎用エンプラ、PA、PBT、変成PPEの生産・出荷が2ヶ月連続で2桁の大幅減に |
前月比ではPA、POM、PETの生産・出荷は増加に転じる |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省が発表した7月の化学工業統計速報によると、汎用エンジニアリングプラスチックの生産は、前月に続きPC(ポリカーボネート)を除く調査品目が昨年実績を下回った。 とくにPA(ポリアミド)系樹脂成形材料が前年同月比11.8%減、ポリブチレンテレフタレート(PBT)が同13.9%減、変成PPE(ポリフェニレンエーテル)が同43.4%と2桁の大幅減少となった。 出荷では、ポリエチレンテレフタレート(PET)が同4.7%と増加したものの、PAが同11.6%減、PBT同12.7%減、PPE同37.7%と大幅な減少が続いている。 前月と比較すると、PA、POM、PET生産・出荷ともに前月を上回っているものの、PC、PBT、PPEでは減少が続いている。 汎用エンジニアリングプラスチックの生産は、昨年11月頃まではPA、PC、PBT、変性PPEなを中心に、国内需要の好調な引き合いから高水準の成長が続いていた。しかし、今年に入り米国の景気低迷などによる製品輸出の落ち込みから一転して厳しい状況となっている。 詳細は下記の通り。 (数値、対前月比、対前年同月比の順) ◇ポリアミド系樹脂成形材料 生産18,999 7.6% ▲11.8% 出荷18,028 0.6% ▲11.6% 在庫35,221 1.6% 15.3% ◇ポリカーボネート(PC) 生産28,733 ▲14.1% 7.3% 出荷26,594 ▲ 8.6% ▲ 2.3% 在庫55,076 5.6% ▲ 2.3% ◇ポリアセタール(POM) 生産10,496 0.0% ▲ 4.4% 出荷10,318 2.0% ▲ 8.3% 在庫14,954 1.2% 28.2% ◇ポリエチレンテレフタレート(PET) 生産109,304 4.7% ▲ 2.5% 出荷 53,270 4.0% 4.7% 在庫 65,992 ▲ 3.8% ▲13.9% ◇ポリブチレンテレフタレート(PBT) 生産5,480 ▲ 0.5% ▲13.9% 出荷3,741 ▲ 6.5% ▲12.7% 在庫3,626 7.2% ▲27.3% ◇変成ポリフェニレンエーテル(PPE) 生産 4,703 4.9% ▲43.4% 出荷 5,388 ▲16.2% ▲37.7% 在庫12,866 0.1% 23.0% |