2006年03月31日 |
富山化学とアステラス製薬、キノロン系合成抗菌剤でライセンス契約 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル) 【関連企業・団体】:大正製薬、富山化学、アステラス製薬 |
富山化学工業とアステラス製薬の両社は31日、富山化学が創製したニュータイプのキノロン系合成抗菌剤「T-3811」(一般名:ガレノキサシン)の経口剤について、国内における販売および共同開発等に関するライセンス基本契約を締結したと発表した。 契約の概要は次の通り。 (1)製品は富山化学が製造し、大正富山医薬品を通じてアステラス製薬に供給する。 (2)大正富山医薬品とアステラス製薬は、同剤を同一ブランドで共同販促(コ・プロモーション)する。物流・販売はアステラス製薬が行う。 (3)アステラス製薬は富山化学に対して、ライセンス基本契約締結時の一時金に加えて、 申請時・承認時・販売等のマイルストーンに応じて一時金を支払う。 (4)アステラス製薬は、今後、日本におけるT-3811 の経口剤の適応拡大について開発に参画する。 なお「T-3811」とは、従来のキノロン剤と異なり、キノロン骨格の6位にフッ素原子を持たないニュータイプのキノロン系合成抗菌剤で、幅広い抗菌スペクトルを有し、近年耐性菌として問題となっているPRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)やMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)等に対しても有効といった特徴をもっている。国内では、富山化学と大正製薬が呼吸器感染症および耳鼻科感染症を目標適応症として共同開発し現在申請準備中である。 |