2006年03月31日
日本ゼオン、高岡に精密光学研究所機械加工棟が竣工
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:日本ゼオン
竣工した機械加工棟

 日本ゼオンは31日、高岡工場(富山県高岡市)で精密光学研究所機械加工棟の竣工式を行った。

 総工費約20億円をかけて建設していたもので、精密光学部品や超精密部品の設計シュミレーションシステム、各種超精密加工用工作機械、またそれらをコントロールするコンピューターシステム、試作用成形機類、光学性能や耐環境性能等の測定機器等をそろえた。超精密成形加工に必須の光学設計機能、精密金型設計・加工機能、精密部品自作機能、試作成形機能などを充実させた。

 具体的には、たとえば液晶テレビバックライトユニットの消費電力を削減するための機能材料であるパターン付拡散板を顧客の製品別に全自動的に図面を読み取り、製品ごとに適した光学パターンを設計し、金型を設計・製作し、金型製作から成形試作までの期間を7分の1に短縮し、かつ製作費も2分の1以下にすることを実現する。
 
 同社は昨年2月、神奈川県川崎市の総合開発センター内にあった精密加工機能を高岡に移転し精密光学研究所を設立し、研究開発と生産機能の一体化を実現した。今回の機械加工棟の設立により、高品質精密光学製品を低コストでスピードを上げて供給する、生産技術の向上とブラックボックス化を図る。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1143787211.doc