2002年05月30日 |
塩ビ樹脂の中国向け6月価格、4月の水準に戻る見通し |
香港渡しでトン当たり620ドルに |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:東ソー |
日本の塩ビ樹脂(PVC)メーカーによる中国向けの6月の輸出価格は、おおむね4月の水準に戻る公算が濃厚となってきた。香港渡し(CFR)を例に取ると、トン当たり620ドル前後となりそう。 PVCの対中国向け輸出価格は、昨年12月の同410ドルをボトムに5月まで毎月上昇を続けてきた。中国国内の需要の拡大と、米・オキシデンタルの電解・EDC設備の休止によるEDCからPVCにいたるまでの全世界的な供給力の縮小が影響してのもので、今年3月には同530ドルに達し、さらに4月は610~620ドル、5月には700ドルまで上昇した。 しかし6月の納入分については、中国側が在庫の蓄積の一段落を理由に買い控えに転じたことから下方修正となっているもの。それでも、昨年12月の価格に比べると約200ドルの改善となっている。 なお、塩ビモノマー(VCM)の価格は、最大の供給メーカーの東ソーが定修に入っていてオファーを出していないので全体にまだ未定。 |