2006年04月03日 |
廃PETボトルの回収が2月も前年割れに |
プラ製容器包装は順調な伸び続く |
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会 |
国の指定法人である(財)日本容器包装リサイクル協会が全国の市町村から2月中に引き取った分別収集PETボトルの数量は1万456トンとなった。前年同月の実績を7.3%下回っている。 これで同ボトルの月間引き取り数量は、今年度(昨年4月)に入っていらい11ヵ月の全ての月が前年割れとなった。4月からの累計は15万6,381トンで、前年同期の実績を11.4%下回っている。同協会による今年度の引き取り予定数量は前年度比7.8%減の17万6,843トンであった。これは、前年度下期から市町村の間で分別収集PETボトルを海外に売却するところが出始めたため予め低い目標を立てたことによるもの。しかし実際には、それをも下回るのが確実な状況にある。同ボトルが容器包装リサイクル法の対象に取り上げられて分別収集と再商品化(リサイクル)がスタートした平成9年度いらい初めての前年度割れとなる。 市町村の中に、分別収集・選別費用をカバーするため対中貿易業者に同ボトルを売り渡して、同法に沿っての日本容器包装リサイクル協会への引渡しを見送るとこころが後を絶たないことがその要因。この状態が続くと、同ボトルのリサイクル量も縮小の一途をたどり、容リ法自体に風穴が開くことになる。 一方、プラスチック製容器包装の2月の引き取り数量は4万303トンとなって、前年同月を18.8%上回った。PETボトルとは対象的に引き続き順調に進んでいる。4月からの累計は48万867トンで、前年同期を18.4%上回っている。年度計が前年度を超えるのは確実と見られる。ただし、同協会の当初の予定量は前年度比129%の57万6,333トンであったので、これをクリアするのは困難といえそう。 |