2006年04月04日
TEC、オーストラリア向けに初の「洋上原油処理設備」受注
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング

 東洋エンジニアリング(TEC、山田豊社長)は4日、三井海洋開発から同社がオーストラリアの石油開発会社(BHPBP社)が鉱区権を持つオーストラリア沖スタイバロー鉱区開発用に納入する、浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備(FPSO)に搭載する船上処理設備を受注したと発表した。

 FPSOの受注は、TECとしては初めて。「これを機に船上処理設備のコントラクターとしての信頼性を確立し、今後の受注拡大につなげていきたい」と同社ではいっている。

<受注概要>
(1)契約先: 三井海洋開発株式会社(英文名MODEC,INC. 本社:東京都文京区)
(2)受注者:TEC
(3)対象設備:浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備(Floating Production Storage and Offloading;FPSO)に関わる日量8万バレルの石油生産能力を持つ船上処理設備
(4)建設地:オーストラリア西部エクスマス沖合に位置するスタイバロー鉱区
(5)FPSO納入先:BHPビリトン・ペトロリウム社(BHPBP社、本社:オーストラリア)
(6)役務内容:設計、機器資材の調達およびモジュール製作管理までの一括請負
(7)船上処理設備の完成:2007年第3四半期の予定

<プロジェクトの概要>
◇BHPBP社がオーストラリア西部・エクスマスの北西65km沖に位置する油田のスタイバロー鉱区開発用に、三井海洋開発がチャーター契約で納入するFPSO向けの船上処理設備。
◇日量8万バレルの石油生産能力、日量45百万立方フィートのガス生産能力、日量11万バレルの水圧入能力及び90万バレルの貯蔵能力を持つ。
◇FPSOは水深約825m地点に係留され、海底からの原油をFPSO上の生産設備で一次処理(ガス・水等を分離)した後にFPSOのタンクに貯蔵し、定期的にシャトルタンカーに積み出す。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1144119675.pdf