2006年04月06日 |
ブラジルのブラスケム、住化などからポリテーノを買収 |
【カテゴリー】:海外(経営) 【関連企業・団体】:伊藤忠商事、住友化学 |
ブラジル最大の石化会社ブラスケムは5日、35%出資するPEの合弁会社ポリテーノを、他の株主の持株を買い取って100%子会社にしたと発表した。 Suzano Petrochemicalから35%、住友化学から20%、伊藤忠から10%を買収した。まず111.3百万ドル(うち日本側に50.7百万ドル)を支払い、最終的には今後18カ月の業績を反映した計算方式により精算する。 ポリテーノは1978年に住化技術でLDPE/EVA 100千トンでスタート、その後1992年にデュポンカナダからLLDPE/HDPE技術を導入した。 現在の能力はLDPEが150千トン、LL/HDが210千トン、合計360千トンだが、過去3年は320千トン程度の生産となっている。ブラスケムでは買収後、早急にフル生産にするとともに、10百万ドルを投資して2007年までに40万トンに増やす。 ブラスケムは2001年にOdebrecht-Mariani グループがエチレンメーカーのCopeneを買収して設立した。2003年には、1970年代に当時の三菱化成と日商岩井が現地との合弁で設立したHDPE会社のポリアルデン、塩ビ会社のトリケム(当初の名前はCPC)の他社持ち株を買収して100%子会社としている。 今回の買収によりブラスケムの能力は次の通りとなる。(単位:千トン) Bahia-Camacari工場 (*はポリテーノ分) エチレン 1,280 HDPE/LLDPE 360+210(*) LDPE 150(*) PVC 246 ソーダ 73 PET 78 カプロラクタム 62 Alagoas工場 PVC 254 ソーダ 460 Rio Grande do Sul工場 LDPE 210 LLDPE 300 PP 580 エチレン 1,135 (Copesul :ブラスケムが29.5%出資) Sao Paulo工場 PVC 25 |