2006年04月06日
昭電、30インチ・32インチ「大口径黒鉛電極」生産体制増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は6日、電炉製鋼メーカーで使用される30インチおよび32インチの大口径黒鉛電極の生産体制を増強すると発表した。
 
 大町事業所に黒鉛化炉を1系列新設するほか、同事業所と昭和電工カーボン社(米国:サウスカロライナ州)で大口径化対応し、現有年産約15,000トンの大口径黒鉛電極生産能力を2010年には約25,000トンへ引き上げる。

 電炉メーカーはこのところ、生産性向上のため大型電気炉の導入が活発で、大口径電極へのニーズが高まっている。昭電が昨年量産を開始した世界最大の32インチ電極も今後はさらに採用が広がると見られている。

 黒鉛電極は、原料のコークスを焼成・黒鉛化して生産される。大口径電極を安定的に生産するには、焼成・黒鉛化時に熱処理が均一に行われることが重要で、厳しい品質管理が要求される。
 
 同社は大口径電極では世界シェアの40%を持つトップメーカーだが、今回の増強で50%への拡大を目指す。所要資金は10億円強で今年上期中に工事を開始、2007年下期稼動開始の予定。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1144288207.doc