2006年04月11日 |
昭電、光硬化性樹脂添加剤「カレンズ MT」販売開始 |
世界初、多官能チオール添加剤を実用化 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル) 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は11日、液晶ディスプレーや半導体などの製造に使用される「カレンズ」シリーズの新製品「カレンズMT」を開発したため、今月から販売開始すると発表した。 世界初の多官能チオールタイプの光硬化性樹脂添加剤で、以下の特長を持つ。 (1)光硬化性樹脂の硬化性を格段に向上させる (2)光硬化性樹脂の、ガラス、金属、PET樹脂等の基材への密着性を向上させる (3)空気中の酸素と反応しにくいことから、光硬化性樹脂の薄膜の生成を容易にする 多官能チオールはこれまで、反応が早すぎて作業可能時間が短く使いにくいといった問題があった。同社は分子構造と、製造プロセスの最適化によってこれを克服し世界で初めて商品化に成功した。 「カレンズMT」によって、光硬化性樹脂の設計の自由度、光硬化膜の品質・生産性を飛躍的に向上させることが可能となり、顧客の生産性の向上、コストダウンに貢献できる。 同社は「カレンズ」シリーズに「カレンズ MT」を加えることにより、同シリーズの総売上高を、2008年には現状の約2倍の15億円とする計画。 なお同社は、4月13日のラドテック研究会、5月25日の高分子学会に同新製品を発表する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1144718822.doc |