2006年04月12日
昭電子会社、次世代軽量缶蓋「スーパーエンド」ライセンス取得
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は12日、連結子会社の昭和アルミニウム缶(本社 東京都港区、大西健介社長)が米クラウン社からアルミ飲料缶用の次世代軽量缶蓋「スーパーエンド」の製造・販売に関するライセンスを取得したと発表した。年内にも量産開始する。

 「スーパーエンド」は、海外では既に400億缶以上の量産実績を持つ製品で、独自の缶蓋形状によって、耐圧強度を高めつつ表面積と板厚を減少することで軽量化を実現した。
 
 一般的な350ミリリットル缶の場合、現行品に比べ1枚あたり約0.5グラム軽く、国内最軽量の缶蓋となる。またタブへの指かかりが良く、開けやすい利点がある。

 アルミ缶リサイクル協会は、環境負荷の軽減に向け3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進しており「自主行動計画」ではアルミ缶重量を2010年までに2004年比1%軽量化する目標を掲げている。「スーパーエンド」は、この目標達成にも貢献する。

【昭和アルミニウム缶株式会社の概要】
・売上高 :約350億円(2005年)
・資本金 :21.6億円
・資本構成 :昭和電工 85%出資
・事業概要 :飲料用アルミニウム缶の製造販売
・事業所 :小山(栃木県) 彦根(滋賀県) 大牟田(福岡県)

【クラウン社(Crown Holdings Inc.)の概要】
・本社所在地 :米国ペンシルヴァニア州フィラディルフィア
・事業内容 :飲料缶(世界3位)、食料缶、エアゾール缶、キャップ(各々世界1位)等の製造・販売を行う、総合容器メーカーグループ
・売上高 :約73億ドル(2004年) 
・従業員数 :27,500人
・生産拠点 :ヨーロッパ、北米を中心に世界43カ国185工場

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1144820014.doc


現行蓋とスーパーエンド比較

形状図