2006年04月13日
ポリオレフインメーカー、来週前半にも再値上げ表明の公算
上げ幅を巡って各社とも社内で最終的な意見調整
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンメーカーのうちのいくつかが来週前半にも再値上げを表明する公算が濃厚となってきた。これは、ナフサの国際スポット相場がここにきて急騰してきたことから4〜6月期の国産ナフサ価格の大幅再上昇が避けられなくなってきたとの判断による。

 現在までにポリオレフィンの4月以降の価格の引き上げを打ち出しているのは、プライムポリマーだけ。同社の場合は、3月末に4〜6月期の国産ナフサ価格がキロリットル4万7,500円になると判断して同期の樹脂価格をキログラム5〜10円の幅で引き上げる旨を表明し、現在は各需要家に受け入れを要請中である。

 これに対し他のポリオレフィンメーカーは、同期のナフサ価格の見通しがまだはっきりしないとしてこれまでは態度を保留してきた。しかし、ここにきてナフサの上げ幅が当初の予想を大きく上回る可能性が強くなってきたため、ナフサの4〜6月期分の価格の見通しが見えてくる来週半ばには具体的な上げ幅や実施時期を打ち出す構えとなってきた。