2006年04月17日
丸善石化、MEK稼働率50%に低下 エチレンには影響なし
【カテゴリー】:経営(環境/安全)
【関連企業・団体】:丸善石油化学

 丸善石油化学は千葉工場がコスモ石油に隣接し、コスモから原料のナフサやユーティリティ供給を受けているが、今のところエチレンプラントの操業に大きな影響は出ていないもようである。ただ、ユーティリティ・バランスのくずれから、同社んお主力製品であるMEK(メチル・エチル・ケトン)設備の稼動率が50%程度まで低下する影響が出ている。
 
 エチレンプラント(京葉エチレンを含む)は、養老川をはさんで南側(南工場)にあり、北側に工場が広がるコスモの製油所とは距離的にやや遠い位置にある。丸善石化では爆発と同時に事務所の窓ガラスが割れるなどの被害を受けたが、プラント、装置そのものに対する直接的な影響はなく、全装置ともそのまま運転を継続中である。
 
 ただ、ユーティリティ・チャージの関係で一部装置に操業上の影響が出ており、17日朝の段階でMEK製造装置の稼働率が約50%に低下した。MEKは需要好調から5月定修時に現有年産14万トン設備を17万トンに増設する計画を進めている最中だった。
 
 エチレンの生産は、ナフサの輸入品を含めて原料にストックがあるため、当面大きな影響はなさそうだとしている。京葉エチレンは5月上旬から約1カ月間、コスモ石油の製油所とともに定修に入る予定となっている。