2006年04月18日 |
ポリケムグループ2社も値上げを発表 |
PE 12円以上、PP 15円、C6PEは18円 |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本ポリケム |
日本ポリケムグループの日本ポリエチレン(JPE)と日本ポリプロ(JPP)の両社は18日、ともに5月21日出荷分からポリエチレンとポリプロピレンの価格を引き上げると発表した。 対象は、JPEの場合HDPE、LDPE、C4-LLDPE、C6-LLDPE、EVA、メタロセンPEの各品種。JPPはPPホモポリマーとコポリマーの全品種となる。 上げ幅は樹脂によって異なり、HDPE、LDPE、C4-LLDPE、EVAの各品種は同12円以上。C6-LLDPEとメタロセンPEは同18円以上。PPは全品種同15円となっている。 狙いは、4〜6月期ならびに6月以降のナフサ価格の大幅アップと燃料・用役・副資材等のコストアップに対応するため。ナフサ価格については、4〜6月期がキロリットル4万9,000円、6月以降同5万円になると予想している。 現在のポリオレフィンの価格が同4万5,000円見合いのレベルなので、ナフサの上昇分だけでもキログラム10円の底上げが必要で、これに燃料・用役・副資材等のコストアップ分を加えるとPEの場合同12円以上、PPでは同15円の値上げが不可欠になると説明している。 C6-LLDPEとメタロセンPEの上げ幅が大きいのは、C6コモノマーのヘキセン1の直近の価格がトン当たり2,200ドル強と1年前の2倍強に跳ね上がり。今後もなお上昇を続ける公算が濃厚のためだとしている。 これでポリオレフィンの値上げを表明したのは、プライムポリマー、住友化学と合わせて3グループ・4社となった。先頭を切って3月末に値上げを打ち出したプライムポリマーの値上げ幅は、当時の予想ナフサ価格が4万7,500円であったため、その後の2グループ・3社の上げ幅をかなり下回っている。現実のナフサ価格がその後大幅に上昇しており、このためプライムポリマーとしては上げ幅を上方修正せざるを得なくなりそうだ。 |