2006年04月21日 |
東レとBASF、マレーシアのPBT合弁工場が稼働開始 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:BASF、東レ |
東レとBASFの両社は21日、マレーシアのPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂合弁会社「トーレ・BASF・PBTレジン社」(TBPR社)の新工場が完成し、稼働開始したと発表した。投資額は約4千万米ドル(約45億円)で、年産6万トンのPBTベースレジンを生産する。 TBPR社は、東レの最新技術を導入し、主原料であるBDO(1,4ブタンジオール)を隣接するBASFペトロナスケミカル社から調達することで、両親社向けに高品質・低コストのPBTベースレジンを供給する。 東レは、同レジンを現地のABS樹脂会社、トーレ・プラスチックス・マレーシア社(Toray Plastics (Malaysia) Sdn. Berhad)を通じてアセアン、中国を中心に世界各地のグループ販売拠点に供給する。 BASFは、同レジンをマレーシア・パシグダンと、韓国・安山の既存のコンパウンド拠点、さらに今後は中国・浦東に建設中のコンパウンド拠点に供給する。 PBT樹脂は、耐熱性、耐薬品性、耐候性、電気特性等に優れたポリエステル系熱可塑性樹脂で、電機・電子部品やOA機器用精密部品、自動車の電装部品等に使用されており、とくにアジア地域では今後も年率10%の高い成長が見込まれている。 【トーレ・BASF・PBT・レジン社(Toray BASF PBT Resin Sdn. Bhd.)の概要】 (1)事業概要: PBT(ポリブチレンテレフタレート)ベースレジンの製造 (2)所在地: マレーシア国パハン州クアンタン (3)設立: 2004年3月 (4)資本金: 5,200万マレーシア・リンギット(15億4千万円) (5)出資比率: 東レ 50%、BASF アクチェンゲゼルシャフト 50% (6)生産能力: 60,000トン/年 (直連重設備1系列) (7)代表者: 宮崎 建(東レ〓出身) (8)社員数: 40人(2006年4月現在) (9)操業開始: 2006年4月16日 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1145589445.pdf |