2006年04月25日
旭化成ケミカルズ、アジピン酸 1日から15円値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

 旭化成ケミカルズは25日、アジピン酸の価格改定を発表した。5月1日納入分からキログラム当たり15円値上げする。アジア価格と国内価格の格差是正を図る。アジア市況はトン当たりCIF1,700-1,750ドル。需給環境は世界的にはウェルだが、アジアはヨーロッパからの輸出が激減しタイト状態にあるという。

◆需給バランスの状況
・中国を中心にアジアの非ナイロン需要が増加した。
・自動車用途を中心にヨーロッパのナイロン66樹脂の需要は極めて好調でヨーロッパメーカーのアジアへの輸出が激減。
・英国のINVISTAの220KT工場が2月中旬から3月末までトラブル停止。  
・ウクライナの2工場の内1つが長期停止、他の1つも低稼働でアジアへのウクライナ玉の流入が減少した。
・旭化成、ローディア、INVSTAのアジア工場が5−7月にかけて定期修理でシャットダウン。

◆アジピン酸市況推移
  欧州  DEL 1,600-1,650
米国  DEL 1,650-1,750$/t  
 アジア CIF 1,700-1,750$/t

◆2006年アジピン酸世界市場(千t)予想
  能力        2,745
  生産        2,600
  消費 ナイロン用  1,600
     非ナイロン用 1,000

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1145941118.doc