2006年04月26日 |
クラレ 欧州のPVBフィルム生産能力を大幅増強 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは26日、PVB(ポリビニルブチラール)フィルムの欧州での需要拡大に対応するため、現地法人クラレ スペシャリティーズ ヨーロッパ社(KSE社)のフィルム生産設備を8,000トン増強し、年産能力を34,000トンにすると発表した。工場はドイツのトロイスドルフにあり、投資額は1000万ユーロ。工事完了は2007年6月の予定。 クラレは2004年、PVBフィルム事業をドイツHT Troplast(トロプラスト)社から買収し、KSE社で原料PVA(ポリビニルアルコール)からPVB樹脂、同フィルムに至る一貫体制を確立、「酢ビ・ポバール系事業」のダウンストリーム展開を強化してきた。 PVBフィルムは同社が1958年、PVA樹脂を原料に世界で初めて工業化した。接着性や透明性に優れているため合わせガラスの中間膜として、建築用や自動車フロントガラスなどの分野で広く使用され需要が伸びている。 【KSE社の概要】 (1)社 名 :Kuraray Specialities Europe GmbH (2)資本金 :2,000万ユーロ(クラレヨーロッパ社100%出資) (3)社 長 :Dr. Gerd Lepper(ゲルド・レッパー) (4)本 社 :ドイツ フランクフルト (5)事業内容:PVA(ポリビニルアルコール)樹脂、PVB樹脂・フィルムの開発・製造・販売 (6)生産能力:PVA 70,000トン/年・PVB 20,000トン/年・PVBフィルム 26,000トン/年 (7)従業員数:約500名 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1146025551.pdf |