2006年04月26日
三井化学、溶剤の値上げ幅を上方修正
ナフサと重油価格の急騰に対応
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 三井化学は26日、先に打ち出したアセトン、MIBK、IPAの溶剤3製品の値上げ幅を修正すると発表した。3月16日に値上げを打ち出したが、その後、原料ナフサや重油価格が当初見通しを大きく上回った。このため3製品とも上げ幅を上方修正する。

 新たな上げ幅は、アセトンがキログラム当たり21円(前回は10円)、MIBKが同36円(同20円)、IPAが同18円(同10円)となっている。

 同社は当初、4〜6月期のナフサ価格をキロリットル当たり4万7,500円と予想していた。しかしその後、国際スポット相場が急騰し現在は5万1,000円前後と想定を修正、さらに7〜9月期は5万2,000円超えになると見ている。重油価格も当初予想の同5万1,000円を5万6,000円と修正した。

 いずれも5月22日出荷分から適用する。これまでの価格に対するアップ率は、アセトンが15%、MIBKが19%、IPAが14%となる。同社では、現在の価格では昨年第4・四半期から続いている逆ザヤの幅がさらに広がるとしている。